今回は、InBody(インボディ)で測定したら、30代前半なのに足の筋肉が全くないお客様の話をします。
ちなみに、私は旦那とパーソナルトレーニングジムを経営しています。
2018年4月にジム開業。
今まで、500名程のお客様のInBody(インボディ)を測定し、みなさんに対してカウンセリングをしてきました。
一般の方よりも多くの方の結果を見ていますし、色んな年齢の方、体型の方、生活習慣をお持ちの方も対応しています。
今回は、私のジムに通っている30代の女性を事例を取り上げながら
- InBodyの見方
- この方の課題
- この方に対するオススメ品(本やグッズ等)
を紹介していきたいと思います。
InBodyを測定したよ!という30代の方。自分に当てはまるかどうかもチェックしながら見ていってください。
目次
お客様の事前情報
お客様の事前情報です。
- 身長158㎝
- 32歳
- 女性
- 座り仕事
- 運動は全くしない
- 産後太りがすごい
- 下半身を細くしたい
結構当てはまる!同じくらいの身長、年齢です。という方も多いと思います。
30代女性の結果:筋肉がなく脂肪が多い
30代女性のInBody結果はこちらです。
(お客様へは了承をいただいています)
69点。
お腹と足の筋肉ナシ!!!
両足・お腹⇒ 筋肉「低」
お腹⇒ 脂肪「高」(8.7kg)
ちなみに、InBodyは他の人と比べて筋肉や脂肪があるかないかで「高」「標準」「低」を決めているのではありません。
現在の体重に対して筋肉量が十分なのかを判断し評価します。
この方の場合、自身の体重に対して足の筋肉やお腹の筋肉が少ないということです。
要するに、自分の体重を足が支えきれていない!という意味になります。
ちなみに、内臓脂肪レベルも8。(※30代女性の平均は「4」)
内臓脂肪が多いと、生活習慣病になりやすくなります。
と仰っていました。
InBody(インボディ)恐るべし、です。
課題:タンパク質が不足→運動しても筋肉にならない
このお客様、足の筋肉やお腹の筋肉が少ないのも課題の一つなのですが、タンパク質が少ないのも大きな課題の1つです。
タンパク質が少ない人は、運動をしても筋肉はつきづらいです。
運動に加えて、【栄養】をきちんととらないと、どんなに運動しても意味がありません。
タンパク質が不足とでた方は、InBody(インボディ)の研究項目の欄にある、【SMI】という数値も一緒に見て欲しいと思います。
こちらが、女性は5.7以下の場合とくに注意が必要です!!!
SMIが低い人はサルコペニア(筋肉減少症)である
SMIは、骨格筋指数 (Skeletal Muscle Index=SMI)のことです。
四肢の筋肉量を身長(m)の二乗で割った値で算出します。
(右腕+左腕+右足+左足)÷身長÷身長=SIM
※この女性の場合だと(1.59+1.57+5.44+5.42)÷1.58÷1.58=5.6㎏/㎡
このSMIの数値が、女性は5.7㎏/㎡以下の場合はサルコペニア(筋肉減少症)に該当します。
サルコ(=ギリシャ語で筋肉)、ぺニア(=減少)を表しています。
病気ではありません。症状、または体質です。
例えば、
見た目の体格がよく似ているAさんとBさんがいます。
その方たちのCTなどを見ると、 同じ太ももの大きさにも関わらず、
Aさんは筋肉がしっかりとあり、Bさんは筋肉がない。
そうなった場合、筋肉がないBさんの太ももは「脂肪」で構成されているという意味です。
脂肪で体が作られているBさんは、筋肉が無いため 転びやすかったり、疲れやすかったり、病気になりやすかったりするのです。
当てはまることはありますか?
今は、若いので転びそうになっても運動神経でカバーできています。
しかし、高齢になってくると顕著に変化が出てきます。
サルコペニアの原因は?
基本的な原因は加齢によるものです。
サルコペニアは基本65歳以上の方がなるものですが、最近では、この方のように20代や30代の若い頃からサルコペニアの症状に当てはまる方もいます。
そのような方は「運動不足」と「栄養の偏り」が主な原因になります。
筋肉が足りないなら、運動すればいいや!と思っているあなたは不正解です!
サルコペニアを改善し、筋肉をつけるには?
サルコペニアの人は、運動に加えて、【栄養】をきちんととらないと、どんなに運動しても意味がありません。
運動をしても筋肉になるための「材料」が不足している為です。
改善したい!という人は、 「運動をして鍛える」ことと、「栄養をしっかり取る」ことが必須です。
特に、筋肉の材料となるタンパク質。これは必須です。
基本的には、自分の体重×1.5を目安にするといいです。
※この方の場合は(53.5㎏×1.5=80g←一日80g摂取を目標とする!)
本来は、自分の体重分(女性は50g)取ればいいと言われていますが、サルコペニアの人は少なくなりがちなので1.5をかけたグラム数は食べましょう。
おすすめなのが、1食に20g以上摂取を心がけること!
タンパク質が多くても脂質が多い食品だと逆に太ることもあるので注意が必要です。
課題:栄養の勉強+下半身を鍛えよう!
タンパク質データBOOK
これら2冊の本は、タンパク質について学ぶのにオススメです。
- 何の食材を摂れば効率がいいのか?
- 1食で20gのタンパク質を摂取したい場合、何をどのくらい食べればいいのか?
を教えてくれます。
エクササイズゴムチューブ
下半身の筋肉を鍛えるにはゴムチューブがオススメです。
- 1000円程で購入できるので取り組みやすい!
- 収納場所にも困らない!
- 「テレビを見ながら」など、ながら運動でも取り組みやすい!
という点で個人的に重宝しています。
ちなみに、黄色→赤→緑→青→黒の順にチューブの強度が強くなります。
(※明るい色→→暗い色の順です)
長友佑都 体幹×チューブトレーニング
やり方はネットにもたくさんありますが、体幹トレーニングを熟知している長友佑都さんのチューブトレーニングは必見です。こちらの本には、最初からチューブが2本ついているので、これだけで運動を始められます。
まとめ:InBodyは筋肉と脂肪の健康診断!
私もそうですが、出産後に努力をしないと体つきがどんどん悪いほうへ流されます。今までなかった場所(腰回りなど)にも脂肪がつき始め、鏡を見るたびに落ち込む日々。
子どもがいると、つい食事のメニューも子供中心になってしまい、
簡単に手早く食べられるものになってしまいます。
しかし!30代。これから頑張っていけば、まだまだ筋肉は取り戻せます。
ここで頑張るか、諦めるか、選択するのは自分です!